丸山茂樹×内藤雄士  ジュニアから始めてゴルフを生涯スポーツに!

「ジュニアファンデーションを続けているといろいろなアイデアが浮かんでくるし、夢が広がる」と丸山 写真・鈴木健夫
「ジュニアファンデーションを続けているといろいろなアイデアが浮かんでくるし、夢が広がる」と丸山 写真・鈴木健夫 【拡大】
 8月12日に栃木県・ファイブエイトゴルフクラブで行われた第6回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会夏季大会本選。今年で15年目を迎えた丸山茂樹ジュニアファンデーションだが、丸山茂樹と内藤雄士がジュニア育成の重要性について熱く語った。

――あらためてジュニアゴルファーを育てる意義についてお聞かせください。

丸山茂樹(以下丸山) 最終的には、世界に通用するようなトッププロを輩出したいという希望はありますが、まずは少しでも多くのジュニアゴルファーを育てることを目標としています。できれば、将来、大人になってもゴルフをプレーしてくれるゴルファーを育てたいですね。やっぱり、大人になってゴルフを始めた人だと、途中で挫折する人が何割かいるんです。難しいとか、費用がかかるといったことが理由ですね。でも、ジュニアのころからゴルフに親しんでくれたら、大人になってもササッとできてしまうので、継続率が高いんです。

内藤雄士(以下内藤) あるデータでは、過去15年間でゴルフ人口が39.8パーセント減と発表されています。4割も減った理由の一つとしては、今までプレーしていた方が高齢になったことです。それをカバーするだけのゴルファーが若年層にいないんですよ。ゴルフ界全体のことを考えても、まずはすそ野を広げるべきですよね。基本的に、ジュニアゴルファーでも、ゴルフを始めてから2、3年続けば、だいたいやめません。なかなか上達しないものの、奥が深い分、すぐにあきることも少ないんですよ。あとは、ボクらがゴルフをずっとできるような環境づくりのお手伝いをすることですよね。マルがいうように、世界に通用する選手が最終的に出てくれば最高ですし、まずはゴルフをプレーする人数を増やしたいと思います。

丸山 たとえプロにならなくても、ゴルフは人生のうえで大きく役立つと思うんですよ。ゴルフができれば、周りとのコミュニケーションもうまくいったりしますよね。長い目で見て、一生のスポーツとして楽しめるというか、仕事にも結びついたりするだけに、子どものころから始めておいて損はありません。もちろん、中にはゴルフをすごく極めた人間が出てきて日本のツアーに出たり、世界に羽ばたいたりしてくれるかもしれない。それが0.1パーセントでも、0.001パーセントでも出てくれるとうれしいですいよね。とにかく数を増やさなければ、そういう人は絶対に育たないので、まずは底辺を広げていくことです。ジュニアファンデーションに参加したことでいい思い出ができた、楽しかった、また来年も出たいというぐらいの環境づくりをしてあげたいと思います。

内藤 ゴルフって父親が大好きだったり、多少裕福な家庭だったりすると、子どもでも初めやすいかもしれませんが、それ以外だとまったくクラブに振れることがないですよね。サラリーマンになってからゴルフをやるというのがほとんどでしょう。だけどやっぱり小さいころからやったほうが、絶対に人間形成に有利だと思うんです。それに、子どものころに覚えたアプローチの技術は大人になってからも継続できるし、受験勉強のため一時期やっていなかったとしても、社会人になってからできますからね。将来、ゴルフができるというだけで、自分が勤める会社の社長や重役とゴルフに行くことだって十分あり得る話です。ゴルフは、マナーや社会のルールを覚える場ともいえます。

――海外と比べると、まだまだ日本はジュニアゴルファーの育成で遅れているようにも感じます。

丸山 日本と海外の大きな違いは、企業の寄付が節税になるか、ならないかです。海外だとどうせ税金を払うんだったら、子どものために何かしてあげようとなります。子どもを優先するという思考がものすごいですからね。ところが、日本は先進国でありながら、子どもに対する考え方が発展途上国に近いんです。その辺が今後の課題ですよね。寄付金にも税金がかかるから、海外のようには簡単に集まらない。いろんな問題が懸念されるなら、縛りやルールをつくればいいんです。ボクらのファンデーションは寄付金とか関係なしに、応援してくれる人が増えてきたので成立していますが、寄付金のシステムが変われば、もっとすごいことができるはずです。ゴルフ場一つをとっても、米国は貸し切れますが、日本は無理です。お金が必要なんです。ジュニアを受け入れてくれることも、世の中のシステムが変わればできるはずだし、ベースづくりをしておけば、ゴルフ人口は減りませんよ。

内藤 その意味では、ファイブエイトGCは、ジュニアゴルファーに無料で開放しているし、ゴルフ場利用税すらファンデーションが代わりに支払っています。そういうゴルフ場がどこまで出てくるかですね。米国は名門コースでさえ、16時以降は子どもが無料でスタートできます。日本で急にできるとは思いませんが、1つでも2つでも出てくると、ジュニアゴルファーのレベルも変わってくると思います。

――将来的には、どのようなファンデーションにしていきたいのでしょうか。

丸山 試合だけじゃなく、プログラミングされた合宿とかをやりたいですね。どこかのツアーに観戦しに行くとかもいいでしょう。目の前でプロのゴルフを見たことで、その感想を聞いたりしたいです。たまに地域住民が観戦ツアーとか行っているだけに、十分可能でしょう。本気で頑張っている子たちを呼びたいし、呼ばれたことを大事にしてもらいたいですね。とりあえず、いろいろなことを考えていますが、少しでも多くの人に賛同してもらい、協力していただきたいのが願いであり、大きな目標です。

文・山西英希

※8月18日発売(9月2日号)16ページにも関連記事が掲載されています。

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「ゴルフは人生のうえで大いに役立つ。子どもの頃から始めておいて損はない」と熱く語り合った丸山と内藤 写真・鈴木健夫
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