絶対に100をたたかない もりモリ総研 新展開vol.9 ジーン・サラゼン




往年の名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといていく新展開!
週刊パーゴルフ最新号(7月10日号)
第22回は杉原輝雄の格言。ぜひともご一読を!
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「ゴルフで油断が生まれる最も危険な瞬間は、
万事が順調に進行しているときだ」



ジーン・サラゼン
1902年2月27日生まれ、米国ニューヨーク州出身。マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの4大メジャーを制した史上初のグランドスラマーとなった。サンドウェッジの考案者としても有名。99年5月13日没。

プレーが快調な日は、特に最終ホールでの心理変化に注意

物事がうまく運んでいるときは、とかく気が緩みやすい。自分のできることを最後までしっかりやり通すことを心がけよう
物事がうまく運んでいるときは、とかく気が緩みやすい。自分のできることを最後までしっかりやり通すことを心がけよう 【拡大】
 ジーン・サラゼンのこの格言は、「ゴルフは人生と一緒だ」と語っているようなもので、メジャー大会7勝を含むプロ通算48勝を挙げているサラゼンならではの説得力に満ちています。これだけ勝ってきた一方で、それ以上に悔しい負け試合をどれだけ経験してきたことでしょうか。

 いいときは熱くなって一生懸命にやっていても、ダメになったときは一瞬で崩れ、破滅してしまいます。ゴルフは「一寸先は闇」であり、「好事魔多し」なのです。

 一般アベレージゴルファーのいい例が、最終ホールでスコアの計算をして、「ボギーでもベストスコアだ」とか「パーで上がればコンペで優勝だ」などと気づいたときでしょう。スコアのことを考えず、無心のプレーで好調をずっと維持できたのに、スコアが気になり出すと、プレーのリズムが途端に崩れてしまいがちです。土壇場でOBを打ったり、これまで一度も出なかったザックリやシャンクなどが生じたりしやすいのです。

 プレーのリズムを最後まで崩さないのが理想ですが、土壇場にきて自分の心の中に魔が差すのは、人間の心理からすれば当然ですし、決して悪いわけではありません。それもゴルフの面白さなのですから。

 あるプロから聞いた話ですが、最後の10メートルを2パットで入れたら優勝という場面で、ファーストパットを頑張って1メートルに寄せたそうです。1メートルは絶対に入る距離でもないし、外したらプレーオフ。「外したらイヤだな」と不安になったり、「絶対に入れなくちゃ」と気負ったりしがちですが、そのプロは「あー、これでやっと終われる」としか考えなかったというのです。そこで終わるシーンをイメージできているのは、いい意味で集中できていますし、「外したらどうしよう」というマイナスの思考がまったくないのは、本当にすごい人だと思いました。結論としてはマイナス思考にならないことを、最後まで貫き通すのが一番ではないでしょうか。

今週のまとめ
「不安や気負いから、油断は生まれる」

構成・三代崇 イラスト・庄司猛
※週刊パーゴルフ(2018年3月27日号)掲載


森守洋(もり・もりひろ)
1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、サンディエゴにてゴルフを学ぶ。帰国後、陳清波に師事。現在、「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、多くのアマチュアをレッスンする一方で、原江里菜らツアープロのコーチもしている。

※次回は7/4(水)更新予定


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