絶対に100をたたかない もりモリ総研 新展開vol.3 アーチー・ホバネシアン




往年の名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといていく新展開!
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「ゴルフの難しさのゆえんは、
プレーヤーが静止するボールを前に
いかに打つかを思考する時間があまりにも多いことに起因する」


ゴルフはとても難しく、そして奥深い。プロアマを問わず、多くのゴルファーがそう口をそろえます。心理学者のホバネシアンの格言にちなんで、ゴルフはどうして難しいのか、その難しさをどう克服していけばいいか考えてみましょう。

アーチー・ホバネシアン
米国の心理学博士。1960年にゴルフ心理の研究書『Golf is Mental』を出版した。

構えてからの思考は筋肉の硬直やリキミを生む

止まっているボールに対して「きちんと当てなくちゃ」と脳から指令が下ると、体がだんだん硬直して何もいいことがない。ボールに自分の軌道を重ねる気持ちで、しっかり打ち抜くことの重要性に早く気づこう
止まっているボールに対して「きちんと当てなくちゃ」と脳から指令が下ると、体がだんだん硬直して何もいいことがない。ボールに自分の軌道を重ねる気持ちで、しっかり打ち抜くことの重要性に早く気づこう 【拡大】
 ゴルフは球技の一つですが、ある意味、特殊な球技といえます。野球やテニス、卓球、バレーボールなど他の球技は、自分のほうに向かってくるボールに対して、体を「反応」させます。うまい、下手は別にして、自分の本能が自然に働きます。

 ところが、ゴルフの場合はボールが最初から止まっているので反応が使えません。自分で体を動かして、静止しているボールに対しての軌道を自分でつくらないといけません。そこにゴルフの難しさがあります。

 多くのアベレージゴルファーはボールにきちんと当てたいがために、クラブを構えてから「これしなきゃ」「あれしなきゃ」などと脳が指令を下します。脳が自分の体に対して叱咤(しった)激励しまくるわけです。

 ボールを打つ前に、自分の体に激しく命令したところで、脳科学からいうとたった1.5秒ほどで終わってしまうゴルフスイングに何のためにもなりません。というよりも脳指令によって、体がショートしてしまうだけで、害悪にしかならないのです。あれこれ考えても頭の中がパニックになるし、体の筋肉も硬直してしまいます。プロからレッスンで教わったことを忠実に実行しようとするのは、練習場ではいいけれども、コースでやるべきではありません。

 プロやトップレベルのアマチュアたちは「脳指令=リキミ」という図式をよく理解していますから、「思考しない練習」をしています。クラブを構えたら脳から指令がいかないように、本能的にスイングを始動させているのです。思考停止によって体がリラックスした状態を保ちやすく、自分の感覚やイメージに任せてクラブがスムーズに振れるようになります。

 自分にとってのチェックポイントは「バックスイングでゆっくり上げよう」など一つだけに絞り、アドレスの前の素振りで確認しておくことです。構えたらスイングのことは何も考えないようにしましょう。どうしても体の動きに意識がいくようでしたら、「今日の夕飯は何だろうな?」など、まったく関係のないことを考えるのもいい方法です。

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