絶対に100をたたかない もりモリ総研 新展開vol.2 ベン・ホーガン




往年の名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといていく新展開!
週刊パーゴルフ最新号(5月22日号)
第16回はアーノルド・パーマーの格言。ぜひともご一読を!
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「ゴルフは単純なのだが、ただそれを知るまでに時間がかかる」


名手たちが残した名言・格言は、ゴルフの奥義を教えてくれます。第2回は『モダンゴルフ』の著者でも知られ、「鉄人」「超人」とも賞賛されたベン・ホーガンの格言です。ゴルファーの誰もが、ゴルフというスポーツに苦悩させられますが、ホーガンも実はその一人でした。

ベン・ホーガン
1912年8月13日生まれ、米国テキサス州ダブリン出身。11歳で地元のゴルフ場でキャディを始め、31年に19歳でプロとなる。以降、メジャー9勝を含む米PGAツアー64勝を挙げ、史上最高の選手と高く評価されている。著書の『モダンゴルフ』は現在でも世界中のゴルファーのバイブルとしてあまりにも有名。97年7月25日没。

「失敗の記憶の蓄積」がゴルフを難しくしている

スイングをあれこれいじったり、いろいろなことを試したりしているとスイングの本質を見失って迷路にはまりやすい。迷ったらスイングをできるだけ単純にとらえてみると、案外スイングの原理・原則に行き着く
スイングをあれこれいじったり、いろいろなことを試したりしているとスイングの本質を見失って迷路にはまりやすい。迷ったらスイングをできるだけ単純にとらえてみると、案外スイングの原理・原則に行き着く 【拡大】
 一般のアベレージゴルファーがよく口にする「開眼したぞ!」。実は、この開眼ほど当てにならないものはないことは、ゴルファーなら誰もが実感していることでしょう。

 ゴルフがうまくなりたい一心で練習に励み、いい感じがつかめて、いいショットが続けて出るようになった。「これだ!」という好感触が大きな自信を生み、コースに出ても好スコアを出せた。「一つ前進したぞ!」と自信が確信につながったと思いきや、次のラウンドでまた大たたき。「こんなはずじゃ……」と失望してしまう。

 開眼したはずの自分のチェックポイントを疑って、練習で違うことをやっているうちに、また好感触が得られた。「今度の開眼は本物だぞ!」と思ったのもつかの間。再度、ラウンドで自信喪失に陥ってしまう。実は大半のゴルファーが、こうした「偽物の開眼」に翻弄(ほんろう)されています。

 ベン・ホーガンの「ゴルフは単純なのだが、ただそれを知るまでに時間がかかる」という言葉に、ゴルフの不可思議な要素がよく表れていると思います。同時にホーガン自身も、アマチュアゴルファーと同じように苦悩の連続であったことを示唆しているように感じてなりません。

 ゴルフは、ある意味では「失敗の蓄積」といえます。成功よりも失敗の記憶がどんどん重なっていくと、ゴルフはどんどん難しくなってしまうのです。

 話は逸(そ)れますが、ホーガンの人生は実にドラマチックなものでした。1949年の2月、36歳のときに自動車事故に巻き込まれて、瀕死(ひんし)の重傷を負いました。しかし事故から11カ月後に奇跡的にトーナメントに復帰し、痛めた片足を引きずりながらも51年と53年のマスターズ、53年の全英オープンなどメジャー6勝を挙げたのですから、まさに超人です。

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