絶対に100をたたかない もりモリ総研 vol.49 スイングの「感覚表現」に振り回されるな




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スイングの「感覚表現」に振り回されるな


スイング論を学習すれば、誰よりも早く上達できる。実はそう思い込んでいる人ほど、さまざまな「決まり事」に惑わされやすいもの。曖昧な感覚表現に縛られないようにすることが大事。気持ちが楽になるし、上達の道も開けます。

スイングの感覚はゴルファー個々でまったく違う

スイング理論は千差万別。セオリーと呼ばれるものを疑って、自分の感覚に頼ることも大事だ
スイング理論は千差万別。セオリーと呼ばれるものを疑って、自分の感覚に頼ることも大事だ 【拡大】
 あなたが初心者のときに、上司にゴルフを教わったときのことを思い出してください。「クラブをこう上げるんだよ」「体をこう回すんだよ」などと手取り足取り教えられて、「こうですか?」「違うよ、こうだよ」「あっ、こうですか?」「そうそう、そんな感じだよ」といった会話があったでしょう。

 これは「感覚と感覚で対話」しているといえます。それでいい方向に進めばいいのですが、場合によっては、感覚と感覚が平行線をたどるばかりで、会話が成立しないこともよくあるでしょう。

 実をいえば、スイング論は感覚的な表現がとても多く、他人に伝わりにくい面があります。私がアマチュアの方々をレッスンして難しいなと感じるのはそのためです。例えば私が「もっと腕を振りましょう」とアドバイスすると、受け手側の10人はみんな違う動きをしようとします。「腕を振る」という動きの感覚が、それぞれ異なるからです。

 スイング論とは体や腕の動き、クラブの動きなどを言葉にして分かりやすく具体的に説明したものですが、その大半は感覚に訴えた表現ですし、レッスン書やゴルフ雑誌などでは個々の読み手に十分に伝えるには無理があります。極論すればスイング論は後づけのようなものですから、感覚的な表現に惑わされないように注意することも大切です。

 例えば「クラブを左に振る」という表現があります。これなどは感覚的というよりも、曖昧的表現といっていいくらいです。何に対しての左なのか。自分の体なのか、ボールなのか、軌道なのか、ターゲットラインなのか。クラブを左に振るという動作が言葉では何となく分かっても、クラブをどのように振ればいいかがまったく分からないわけです。

 私なりに分かりやすく解説しましょう。ボールを真っすぐ飛ばしたい気持ちが強すぎる人は、インパクト以降でクラブを目標に対してどこまでも真っすぐ振ろうとする傾向が多く見られます。すると体がスムーズに回転しなくなりますから、目標よりもクラブを左側に、つまりターゲットラインの内側に振り抜くのがいい、ということです。

 しかし、これにしても「じゃ、左に振ればいいんだな」と思うと、今度は横殴りのスイングになり、インパクトで右肩が突っ込んだり、上体が起き上がったりするような間違った動きに陥ってしまいがちです。これが感覚表現に振り回されているということです。

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