匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【真板潔3】

いかに目の前の一打に対して、集中できるかが勝負

 ボクの数少ない成功例、先にお伝えした3年前の最終18番ホールの逆転イーグルが、まさにそうでした。ティグラウンドに立ったときは、前の組の首位を走る選手とは1打差なのか、それともバーディ締めで2打差と広がっているのか、はっきりと分かっていませんでした。ただ漠然と、バーディで終えたいなぁ、という思いだけでした。

 ティショットは、コスリ球系でしたが、無事フェアウエーをキープ。その週、ショットが全体的に少し右に曲がる傾向があったので、第2打は3番ウッドでピンの左狙い。もうそのラインに、いい球を打つことしか考えていません。そうしたら、うまい具合にピン方向にボールが飛んでいってくれたのです。もしあそこで、フェードをかけてピンそばにつけるといった欲だったり、余計な計算が入っていたら、恐らくナイスショットできませんでした。

 2メートルのイーグルパットにしても、たまたま同組の選手が先に遠いところから打って、それでおおよそラインが見えたので、思い描いたとおりに打つことに集中できました。外したらプレーオフだとか、オーバーして3パットしたら負ける、などといった思いは一切ありませんでした。それがよかったんでしょうね。

 本当は、よし、逆転イーグルだと狙って、そのとおりの結果を引き出せたら格好いいんでしょうけど、ボクのレベルでは無理。どこかでイーグルを取りたい、などという思いが入っていたら、ああはうまくいかなかったでしょうからね。皆さんにも参考となるところだと思います。

できれば17番までのスコアと18番を切り離さずに考えたい

取材協力・ボールパーク(神奈川県相模原市) 取材/文・伊藤昇市
※週刊パーゴルフ(2016年9月13日号)掲載


真板潔(まいた・きよし)
1959年12月17日生まれ、神奈川県出身。高校卒業後、研修生となり、85年プロ転向。90年シード権を取ると、地道に研鑽を積み、以後15年にわたって保持。レギュラーツアー通算1勝ながらも、パッティングの名手として広く世に知られる。シニアツアー入り後は常に上位の成績を残し、2016年7月、那須霞ヶ城シニアオープンでシニアツアー通算3勝目を挙げる。

※次回は12/4(月)更新予定


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