匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【矢部昭3】



風の中でのプレー
リキます、打ち急がず、番手を上げて小さく振る


ナイスショットを目指すばかりでは風に対応しきれない

 風が強く吹く日は、ゴルフを難しくするよね。でも風は、悪さばかりするわけじゃない。フォローの風となればティショットの飛距離を伸ばせるし、右から吹いていればスライスしてもOBにならないと、考えようによっては楽しくもなる。それに、風とうまく付き合えば上位争いできるようにもなる。ほかの者が勝手にスコアを崩してくれるんだからね。

 私は打球が低いタイプであるのに加え、いろいろと頭も働かせたから風の対処法は得意としていた。だから、風が吹くとプロ仲間から「矢部ちゃんはいいねぇ、稼げるなぁ」とよく冷やかされたもんです。

 でも、決して難度の高い技術を駆使していたわけじゃない。例えば古い話で恐縮だけど、私が優勝した1979年の静岡オープンも強風に見舞われた大会だった。同大会の予選は、トップアマを加えた4人でのラウンドだった。その1番ホールが左右OBの打ち下ろしで、もろにアゲンスト。吹き上げてくる風に、打球は回転がかかったほうへすぐに持っていかれる。そこで私以外の3人、2発か3発OBにして、ティショットだけで10球以上打ったんだ。賢くないと思ったね。そりゃあ、普通にティアップしてナイスショットを打とうとすればそうなるよ。

 私なんて最初からノーティアップの“直ドラ”でハーフトップ狙い。ほとんどチョロみたいな当たりでも、打ち下ろしているから転がって200ヤードくらい先のフェアウエーをキープ。まぁ、ちょっとした考え方の違い一つで、結果も大きく変わるというわけですよ。

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