グリーンはホールから20ヤード以内のエリアだった! 85年前にもあったルール大改定

現ルールでは、「パッティングのために特別に作られたエリア」がパッティンググリーンの定義とされている
現ルールでは、「パッティングのために特別に作られたエリア」がパッティンググリーンの定義とされている 【拡大】
今年のゴルフ界はルール変更の話題で持ちきり。1984年以来、35年ぶりの大幅な改定だけに、プロツアーでも混乱を招いているし、ドロップ方法などはプロ自身もまだ慣れていなかったりしている。アマチュアの皆さんも、まだまだ仲間と正しいルールを確認し合いながらのプレーなのではないだろうか。

実はこの大改定、過去にも何度か行われている。1984年以前に正式な記録として残っているのは、1899年、1934年、1952年の3回。1952年の大改定では、それまで一部で異なっていたR&AとUSGAのルールが統一され、世界のゴルフルールが一つとなった。

日本ではゴルフ場が初めて開場したのが1903年の神戸ゴルフ俱楽部だったため、初めて体験した大改定は1934年。実はこのとき、関西ゴルフ連盟設立の立役者でトップアマでもあった高畑誠一が新ルールを訳解した「ゴルフ新規則」を神戸GC発刊で著している。

その記述方法や内容が興味深い。現行の規則書では、球、グリーンなど、英語は日本語に訳されて記述されているが、「ゴルフ新規則」では英単語と日本語が混在。たとえばボールをドロップする方法は、「Ballは以下の方式の通りdropせざる可からず。自分自身がdropせざる可からず。Holeの方に向き直立して肩越しに後方にdropす可し」という具合だ。この記述でも分かるとおり、当時のドロップ方法は肩越しに背中側からボールを落としていた。84年の大改定で肩の高さに腕を伸ばしてドロップする方法に変更され、今年からヒザの高さからのドロップに変わった。35年以上のキャリアのゴルファーにとっては「また変わるんだ!」という思いもあるかもしれない。

それ以上に驚かされる記述が一つ。パッティンググリーンの定義に「Putting Greenとはplayしつつあるholeを中心として20yards以内の部分を云う。但しHazardは除外す」とあるのだ。つまりバンカーや池や川・海、OB以外は、ラフでもフェアウェイでもホールから20ヤード以内はグリーンだったわけだ。当時は現在のように短く芝が刈れず、グリーンとほかの部分の差が明確でなかったことが、この記述からも伺い知れる。

この定義は1952年の大改定でなくなったが、「ホント?」と疑いたくなるようなルールだ。昨年までのルールも将来、きっとビックリされることがあるのだろう。

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